
Grafana Meetup Japan #9 開催レポート|Grafana 最新情報 徹底解剖
2026年5月28日(木)、Grafana Meetup Japan 第9回を開催しました
今回は銀座に完成したばかりのGrafana EBC(Executive Briefing Center)から配信するという、特別な回となりました。先月バルセロナで開催されたGrafanaCONの最新情報を、Grafana Labs Developer Advocateの山口 能迪(@ymotongpoo)さんに日本語でたっぷり解説していただきました!
オープニング・クロージングはコミュニティオーガナイザーの堀 浩史(@hiroshihori)さんと岡本 泰典(@taisuke_bigbaby)さんが担当。後半のAsk Me Anythingセッションでは山口さんと岡本さんが参加者からの質問にリアルタイムで回答しました。オンライン登録90名、現地参加者を含めると100名近くが参加し、時間いっぱいまで質問が飛び交いました。

この記事では、当日の主な内容をレポートします!


いつも乾杯のご挨拶で盛り上げてくださっているハマコーさん(@hamako9999)は今回残念ながら欠席でしたが、リモートわっしょいをいただきました

また、今回からGrafana公式SlackのJapanチャンネル(#japan)が新設されました。今後はこのチャンネルを中心にコミュニティを盛り上げていく予定です。ぜひ参加してみてください

今回カバーした主なトピックは以下の通りです。詳細はオンデマンド動画でぜひご確認ください

Grafana 13:新しいビジュアライゼーションと操作性の改善
データソース170種類・可視化120種類に拡充。新たにGraphvizパネル、アノテーションのクラスタリング、ダイナミックダッシュボードが追加されました。チーム向けにはダッシュボードテンプレート・保存済みクエリ・インタラクティブラーニングが登場し、Git SyncがGAに。Grafana Marketplaceのパイロット版もスタートしています。
Grafana 13のアップデートは「始めやすく・大規模対応・どこでも利用可能」の3軸で整理できます。着実に使いやすく・広く・深く進化しているのが伝わる内容でした。

Loki:大規模アーキテクチャの刷新
Kafka導入によって書き込みを1回に集約し、カラムナーストレージへの移行でクエリ速度が10倍、スキャンデータ量が1/20に。現在Grafana Cloudでプライベートプレビュー中で、実際に99%削減を達成したお客様事例もあるとのことです。

OpenTelemetry
Grafana LabsはOpenTelemetryに積極的にコントリビューションしています。理由はシンプルで、特定のベンダーに縛られない世界標準のSDKを推進するという思想を持っているからです。最近CNCFのGraduated Projectになり、業界全体での普及が加速しています。

AI:2つの方向性
AIのアップデートは「ObservabilityツールをAIで便利にする」「AIツール自体のObservabilityを高める」の2軸で進んでいます。
今回の大きな発表はGrafana AssistantがOSS/Enterpriseでも使えるようになったこと。RCAやダッシュボード自動生成など幅広い機能を、無料アカウント(クレジットカード不要)で3ユーザーまで試せます。GCX(Grafana Cloud CLI)でローカルからの操作も、AI Observabilityで自社エージェントの監視・改善も可能に。o11ybench.aiではモデルごとのベンチマークも公開されています。


Ask Me Anything セッション
当日は時間いっぱいまで質問が飛び交いました!ここでは特に反響の大きかった質問をご紹介します。その他のQ&Aはぜひアーカイブ動画でご確認ください。
Q. Grafana AssistantのモデルをBring Your Own Modelにできますか?
現状はClaude(Anthropic)固定で、自社モデルへの差し替えはできません。ただしo11ybench.aiでは複数モデル(Claude Opus/Sonnet、Gemini、GPTなど)のベンチマークを公開しており、「要望が増えれば検討される」とのことです。現状の選択肢としては、Grafana MCPを経由して手元のAIエージェントからGrafanaを操作する方法もあります。
Q. MCPとGCXはどう使い分けるべきですか?
- MCP:JSONベースの設定で、コマンドライン操作に慣れていない方でも使いやすい
- GCX:ターミナル操作に慣れたエンジニア向け。スクリプトへの組み込みや自動化など、より高度な操作が可能
「ターミナルを使えない人にはMCPが入りやすく、GCXはより高度な操作をしたい人向け」というイメージです。
Q. 新機能開発の優先順位はどのように決まっていますか?
Grafana Voice of Customer(Feature Request Portal)でユーザーからの機能リクエストを投票形式で集約しており、得票数が高いものから優先度が上がる仕組みです(Grafana Cloud SSOアカウントが必要)。使いたい機能は、声に出して届けましょう!


過去にご登壇いただいた方や、ObservabilityやGrafanaが大好き!という方々が集まり、話が尽きない時間に。技術的な話から近況報告まで、熱量のある会話があちこちで生まれていてとても嬉しかったです。
中には過去のイベントノベルティTシャツを着てご来場くださった方も!ずっとコミュニティを応援してくださっている気持ちが伝わってきて、じわっと嬉しくなりました

最後は山口さんの一本締めで締めくくりました!
銀座EBCという新しい場所で、こうして皆さんと直接交流できたことが何より嬉しかったです。またここでお会いしましょう!

おわりに
今回は銀座EBCという特別な場所からの配信で、私たちにとっても思い出深い回になりました。ご参加いただいたみなさま、沢山の質問をいただきありがとうございました!
Grafana Cloudを試してみたい方へ:無料枠が充実していて、Prometheusのメトリクスを1万件程度まで貯められます。クレジットカード不要で登録でき、Grafana AssistantのAI機能も合わせて試せますよ。登録はこちらから。
次回は記念すべき第10回! 日程はまだ未定ですが、「10回にふさわしい内容にしたい」と絶賛検討中です。乞うご期待
登壇者も絶賛募集中です! Grafanaダッシュボードに限らず、Loki・Tempo・Mimir・Pyroscopeなどのエコシステム全般、MCP活用事例なども大歓迎です。「話してみたい!」という方は、岡本さん(@taisuke_bigbaby)へのDMや登壇申込フォームからお気軽にどうぞ。
次回もぜひ一緒に盛り上がりましょう
